荒川区にお住まいで初診証明書が取れずにてんかんで障害基礎年金１級を受けた事例

ご相談者

女性（５０代、無職）

傷病名：てんかん

受給した年金種類と等級：障害基礎年金１級

年金受給額：年額　約９７万円

ご相談者の状況

１１歳の時にてんかん発作が生じ、自宅近くの大学病院の小児科で抗てんかん薬の処方を受けていたが、起床時にてんかん発作が繰り返して生じる状態であった。その後も服薬治療を継続していたが、時々、右上肢の痙攣を起こす発作が頻発してた。成長に伴って発作が一時的に収まることもあったが、抗てんかん薬の服用はずっと継続していた。学校卒業後就職して事務の仕事に従事したが、時々、発作が生じていて仕事に支障をきたすこともあったが、なんとか継続して勤務を続けていた。最近になり、起床時に右手の痙攣を起こす部分発作が頻発し、意識消失、痙攣、をきたす発作が見られるようになったため、仕事を退職し療養に専念することとしました。てんかんでの障害年金の申請は難しいと聞いていたのでインターネットで検索し、てんかんでの障害年金の申請に実績の多い当センターへご連絡を頂き、ご相談となりました。

相談から申請迄のサポート

初診日が１１歳の時であることから初診証明書の取得がかなり厳しいと推察したが、念のため、当時受診した大学病院の小児科へ取得できるかどうかを確認したところ、やはり既にカルテの保存はなく、証明書の発行は出来ないと言われました。そのため、その次に受診した総合病院で初診証明書の発行を依頼したところ、ここでもやはり既にカルテの保存は無く、発行出来ないと言われました。初診日が幼少期であったため、その後の転居などがあったことから、複数の病院を受診をしていたので初診証明書の取得がかなり困難な状況でありました。唯一、最初の病院からの紹介で受診した病院に提出した際の紹介状が残っていたことが分かり、病院へ紹介状を開示してもらったところ、初診日を特定する記載があったので、それを初診証明書の代わりとしました。また、診断書はこれまでの日常生活の状況から、てんかん発作の頻度や、発作の内容を出来るだけ詳しく医師に記載をしてもらうように依頼しました。そして、病歴状況等申立書には１１歳の時の初診日から現在までの約４０年に及ぶ期間を全ての状況をご本人からヒアリングをし、細かく日常生活の状況推移とてんかん発作の状況を記載していきました。

◆結果

申請後、約２ヶ月半でスピード決定し、障害基礎年金１級を認定決定となりました。当初、初診証明書が取れなかったことからご本人は申請を諦めかけていましたが、これまでの経過を確認した結果、初診日を証明することができ、無事に申請に至りました。諦めていれば、障害年金に至ってはいなかったはずでしたが、専門家のサポートにより年金受給が実現した良い事例をなりました。