発達障害が原因でうつ病を発症し、遡って障害厚生年金2級の認定を受けた事例

ご相談者

葛飾区在住の男性（３０代、無職）

傷病名：広汎性発達障害、うつ病

受給した年金種類と等級：障害厚生年金２級

年金受給額：遡り一時金約６００万円、年額約１２０万円

ご相談者の状況

大学卒業後、色々な職種の会社に就職し、自分なりに頑張って仕事をしてきたつもりだが、どの会社でも勤務が長続きせず転職を繰り返してきた。
5年位前からは、出勤しようとすると腹痛や吐き気が生じるようになり欠勤することが多くなった。仕事のケアレスミスが多く、周囲の人達から注意を受けることが多かったが、自分で注意していても同じようなミスを繰り返してしまい、職場の人間関係が悪くなってしまうことの繰り返しで転職を重ねてきた為、自分は他の人と違うと認識するようになり受診した精神科で発達障害の診断を受けた。うつ病になって原因も発達障害が原因で仕事のミスや人間関係が悪くなるということである為、今後は無理せず自分の特性を踏まえて障害者雇用枠で働くことを考え、障害年金の受給を目指したが、何をどのように準備して良いか分からずインターネットで障害年金のサイト先へ連絡して相談したが、東京障害年金相談センターの方は、話をよく聞いてくれるだけでなく何をどのように準備して障害年金の受給を実現させるかを分かりやすく説明して頂いた為、信頼出来ると判断しご相談にお越しになられたとお話して頂きました。

相談から申請迄のサポート

発達障害の障害年金の申請は、他の精神疾患と異なり独特の注意が必要です。診断書の作成と病歴状況申立書も幼少期の頃からの状況の記載を求められる為、ご相談者本人だけでなくお母様からのヒヤリングも大切な準備となります。先ず、慎重に初診日の特定を行い、証明書を取得して記載内容を確認したところ、初診の病院へは約5年近く通院しており、治療経過も詳しく記載されていたことから遡り請求級の可能性があると判断しました。診断書は、現在の主治医には発達障害特有の特徴面から日常生活状況について細かく記載してもらい、病歴状況申立書は、お母様にご本人の幼少期のご様子をヒヤリングして入念に作成し、年金申請致しました。

◆結果

申請後、約4か月間の審査期間がありましたが、年金審査からは初診証明書の追加提出要請以外には、これといった要請事項はなく、無事に5年遡って障害厚生年金2級の認定決定がおりました。遡り受給額は、600万円強となり、これまでのご本人のご苦労が報われた結果となり大変喜んで頂くことが出来ました。将来の年金月額も約１０万円で障害者雇用枠での勤務を補うことが出来るものとなりました。