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先端巨大症について

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■概要・定義

成長ホルモン(GH)の過剰により特有の顔貌および代謝異常を来たす疾患である。骨端軟骨線が閉鎖する以前に発症した場合、身長の著明な増加をきたし下垂体性巨人症と診断される。骨端軟骨線が閉鎖した場合、先端巨大症となる。

先端巨大症の原因のほとんどは成長ホルモン(GH)産生下垂体腺腫である。GH過剰により、特有の顔貌、四肢末端の肥大、骨変形、糖代謝異常、発汗過多、頭痛などの症状を示す。合併症として、インスリン抵抗性を伴う耐糖能異常、糖尿病、高血圧、高脂血症などの代謝異常、甲状腺腫や大腸ポリープ、悪性腫瘍(特に大腸がん)を伴いやすい。GH分泌過剰の診断には糖負荷に対するGH分泌抑制の欠如、IGF-1の高値が必要である。

■病因

先端巨大症の99%以上はGH産生下垂体腺腫によって引き起こされる。半数近くでGsα蛋白遺伝子の体細胞変異がみつかっている。ごくまれに気管支や膵臓のカルチノイドによる異所性GHRH産生腫瘍に伴う下垂体過形成によるものがある。膵癌および悪性リンパ腫で異所性GH産生の報告例がある。

■症状と病期

GH過剰による全身症状と下垂体腺腫としての局所症状に分けられる。

顔貌変化(97%)、手足の容積増大(97%)、巨大舌(75%)、発汗増多(70%)、女性において月経異常(43%)が頻度高く認められる。このほか、頭痛、高血圧、手足のしびれ、心肥大、性欲低下、視力障害が認められる。

■治療

治療の目的は、GHの過剰分泌を是正して軟部組織の肥大など可逆的な臨床症状を軽減し合併症の進展を防ぐこと、下垂体腺腫に基づく症状を改善すること、にある。

1)手術療法
禁忌がない限り手術療法が治療の原則である。経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術(TSS)が第一選択で、熟練した脳神経外科専門医に依頼する。手術の成功率は下垂体腺腫の大きさと海綿静脈洞浸潤の程度による。腺腫が小さい間に早期診断して治療することが最も重要である。

2)手術療法ができない、または手術療法で完治しない場合
手術禁忌例や手術療法の効果がなかった症例には、ソマトスタチン誘導体であるオクトレオチド、GH受容体拮抗薬ペグビソマント、ドパミン作動薬であるブロモクリプチン、カベルゴリンなどによる薬物療法をおこなう。
局所腫瘍制御のため定位的放射線照射(ガンマナイフなど)が行われ、従来の外照射に比べ良好な治療成績が得られているが、放射線障害による下垂体機能低下症が問題となる。

3)その他
尿崩症や下垂体前葉機能低下症を伴う場合には、それぞれに応じた薬剤による補充を行う。
実際の治療選択には個々の症例に応じて、年齢、活動性、合併症の程度、腫瘍の大きさと位置、治療の持続性、費用対効果、副作用などを十分に考慮する必要がある。

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